キーワードはグローバル、挑戦
東京で桜が見頃になった３日、企業各社では入社式が行われ、物流企業の各社トップも新入社員に訓示を行った。訓示の中では、「グローバルな人財」「失敗を恐れないチャレンジ」が目立った。
中期経営計画の２年目を迎える企業トップは、計画達成に向けた新たな戦力として、グローバル企業の一員としての活躍に期待を込め、新入社員に「グローバル社会を牽引する存在になれ」と語った。
２年後に創業１００年の節目を迎える企業トップは、ｅコマースの大幅な増加と労働需給のひっ迫による“宅配便危機”報道に触れるとともに「社会インフラを維持・継続していくためにも、経営の中心に人財を置き、最優先事項として働き方改革を進めたい」との考えを示した。
長期経営ビジョンで「アジアを代表する総合物流企業グループ」を掲げる企業トップは「伸びしろのある海外事業へ登用し、グローバルな視点を持った取り組みにチャレンジしてもらう」と訓示した。
“機能としての物流”をコアとする企業トップは、会社があるべき姿は「ソリューションプロバイダー」とし、誰とでも一緒にビジネスができる「グローバルな人財」を求めた。
「輸送の良循環」をキーワードに取り組む企業トップは、ドライバー不足や宅配便の再配達問題など「物流業界の現状が社会全体の問題となりつつあるが、これは大きなチャンスだ」と述べた。
グローバル・ロジスティクス企業のトップは、「現場」の役割を解説し「夢と情熱をもった人に、その夢を叶えるための舞台を用意している。全従業員に対し公平にチャンスを与える環境を整えるべく、努力していく」と訓示し、経営トップ自らも決意も示した。
１３７年の歴史を誇る企業トップは最優先すべきことに、まず「安全」、そして顧客との信頼関係を構築する「品質」をあげ、「品格ある社員が品格ある企業をつくる」と訓示した。
中期経営計画の最終年度を迎える企業トップは、「過去最高の目標達成に向け邁進」しており、明確な問題意識をもって、一緒に「最後まで責任をもって、やり遂げよう」と新しい力に期待した。
創業30周年を迎える企業トップは「大きな夢を持ち、自分の中にぶれない軸を持つ」こと、「働いてよかったと思える人生を歩んでほしい」と訓示した。
冷凍輸送のパイオニア企業トップは「変動の時代のなか、決して傍観者になることなく、この仕事に携わることへの喜びと誇りを持て」と激励の言葉を贈った。