点呼の前後で二分に 飲酒運転事故
18年報告40件原因調査
増加傾向の飲酒運転事故について、国土交通省が発生原因を調査、防止対策の検討を進めているが、2018年に報告された40件では、運行管理者の点呼前と後の飲酒で大きく二分されることなどが分かった。20日に都内で行われた自動車事故対策機構(NASVA)の安全マネジメントセミナーで、石田勝利自動車局安全政策課長が事業用自動車の安全対策に関する基調講演で説明したもの。自動車運送事業に係る交通事故対策検討会で、18年に報告された飲酒運転事故40件(トラック36件、タクシー4件)を調査したところ、点呼前の飲酒18件、点呼後の飲酒20件、その他、飲酒に至った詳細な経緯が不明な事案2件だった。点呼前の飲酒18件のうち15件は乗務前に点呼が実施されなかったもの。3件は乗車前に点呼が実施されたものの、運転者の酒気帯び状態が見逃された事案。