次期物流施策大綱の骨子案示す

簡素で滑らかな物流を実現

6日の「2020年代の総合物流施策大綱に関する検討会」(第5回)で提言の骨子案が示された。大きく①物流DXと物流標準化の推進によるサプライチェーン全体の徹底した最適化(簡素で滑らかな物流)、②労働力不足対策と物流構造改革の推進(担い手にやさしい物流)、③強靭で持続可能な物流ネットワークの構築(強くてしなやかな物流)の3つの観点を掲げた。これまでのヒアリングやプレゼン、意見交換から論点整理を行い事務局がまとめた提言の骨子案を示したもの。新型コロナによる社会の劇的な変化で物流が直面する課題が先鋭化・鮮明化。EC市場の急成長、非対面・非接触型物流の新たな生活様式、物流の社会的価値の再認識(エッセンシャルワーカー)と、これまで進捗してこなかった物流のデジタル化や構造改革を加速度的に促進させる好機ととらえる。今後、メンバーの意見を踏まえ12月4日の次回会合で本文案を示し、12月22日の第8回会合で提言を取りまとめる。これを基に政府が次期大綱を策定する。