21年度改善もコロナ影響続く
日通総研 国内貨物輸送量見通し
日通総合研究所(青山陽一社長)が公表した2021年度国内貨物輸送量の見通しは、消費関連貨物と生産関連貨物が伸び、1・7%増の44億5820万㌧と推計。4年ぶりプラスへの反転を見込む。ただ増加するも19年度の47億㌧には遠く及ばない。20年度の国内貨物輸送量は前年度比7・0%減の43億8260万㌧と予測した。およそ3億3千万㌧の貨物が消失する。リーマンショックの影響があった09年度の6・0%減を超える悪化となりそうだ。21年度の品類別輸送量の見通しは、消費関連貨物が前年同期比3・3%増の13億万㌧。前年度の反動で日用品や食料品など増加する見込み。生産関連貨物は4・0%増の16億3千万㌧で、落ち込んでいた機械・機械部品、鉄鋼、化学工業品など総じて増加へ転換しそうだ。一方建設関連貨物は2・0%減の14億7千万㌧と引き続き減少で推移するとみている。大規模公共土木事業の期待ができないなど輸送量の押し上げには至らない。