運輸倉庫の景況感6カ月ぶりマイナス
景況感は「一時的に後退」 TDB12月調査
コロナウイルス感染再拡大により景気動向もマイナスに転じた。帝国データバンク(TDB)がまとめた12月の景気動向調査によると、運輸・倉庫業界の景気DIは前月比1・0ポイント減の31・5と6カ月ぶりのマイナス。観光業関連の落ち込みが大きく、貨物運送は製造業関連の荷動きは活発だが、アジアにおける輸送用空コンテナの不足や、軽油など燃料費の高騰を懸念する声も聞かれる。運輸・倉庫業界は6月の21・5を底に緩やかながらも改善を示したが感染再拡大の影響で12月は下降。その他を除く9業界の中で景気DIは最も低く、景況感を「悪い」とする企業は70・7%と再び7割を超えた。各指標では、燃料価格など仕入れ単価DIが49・9(前月48・6)に上昇した。2020年では1月(60・7)、2月(55・1)に次ぐ高い水準。運賃・料金を示す販売単価DIは48・6(同48・1)だった。雇用過不足DIは、正社員は56・1(同55・8)、非正社員は52・4(前月52・7)だった。