運輸・倉庫４カ月ぶり悪化
ＴＤＢ５月景気動向調査
帝国データバンク（ＴＤＢ）が３日発表した５月の景気動向調査によると、運輸・倉庫業界の景気ＤＩは前月比０・８ポイント減の33・７と４カ月ぶりのマイナス。燃料価格高騰の影響を受ける中、製造業や建設業の材料不足に伴う生産活動の減退で荷動きが停滞し、一般貨物自動車運送が悪化した。輸送コンテナ不足から海上運賃の高騰も続き港湾運送も悪化した。５月は感染拡大防止対策で人流抑制が図られ全体でも前月比０・８ポイント減の37・５と４カカ月ぶりに悪化。多くの業種で木材や鉄鋼など材料不足、その価格高騰による影響がみられた。ただ「下振れリスクも多く一時的に悪化するものの、徐々に上向いていく」と今後の見方は変わらない。運輸・倉庫業界の各指標では、燃料価格など仕入れ単価ＤＩが60・８（前月60・１）と上昇が続く。運賃・料金を示す販売単価ＤＩは49・０（同48・６）。雇用過不足ＤＩは正社員56・８（同56・０）、非正社員は52・９（同52・８）だった。ＴＤＢ調査による運輸・倉庫業の景気ＤＩ見通しは、３カ月後36・７、６カ月後41・０、１年後46・７となっている。