上半期陸運業労災死傷7千人弱に
墜落・転落、転倒が急増
厚生労働省が発表した1~6月の労働災害発生状況の速報値によると、陸上貨物運送事業による死亡と休業4日以上を合わせた死傷災害者数は7千人弱に達していることが分かった。「墜落・転落」や「転倒」が増加しており、直近では最悪のペース。陸運業の死傷災害は前年同期比8・8%(556人)増の6907人と製造業の1万1467人に次いで多い状況。事故の型別でみると最も多いのが「墜落・転落」で前年に比べ6・9%(126人)増の1965人。次いで「転倒」が22・1%(237人)増の1307人と続く。交通事故(道路)も増えており24・0%(67人)増の346人となっている。死亡災害も増加に歯止めがかからない。前年同期比30・3%(10人)増の43人。その半数を占めるのが交通事故(道路)で前年に比べ約3倍の22人となった。昨年の死亡災害者数は初めて100人を下回り、その要因は交通事故の減少だった。