Gメン部隊レベルアップを

全ト協協会長会議、国交省と意見交換

全日本トラック協会(坂本克己会長)は18日、「全国トラック協会長会議」を東京・港区の明治記念館で開催した。国土交通省から三輪田優子貨物流通事業課長、松本健高速道路課長を招き、行政の取り組みについて情報共有、意見交換した。三輪田課長はトラックGメンの機能強化に言及し、地方適正化事業実施機関のGメン調査員とともに「Gメン部隊全体のレベルアップを図りワンチームで取り組む」とし、引き続き情報提供を求めた。あいさつした坂本会長は「久しぶりの協会長会議で、三輪田課長、松本課長から行政の話しを頂く。皆さんから意見、質問をもらい、心を1つにしよう」と呼びかけた。三輪田課長は、時間外労働960時間の遵守、トラックGメンの機能・体制強化、多重下請構造の是正、各種調査への協力の4点について説明し理解、協力を求めた。この中でトラックGメンは、地方適正化機関のGメン調査員制度が始動。運用へ準備が進められ、「11、12月の集中監視月間に向けて、まず運送会社への巡回指導や電話での情報収集から始めることになる」と当面の取り組みを説明した。また、トラックGメンへの研修制度を実施し、来年度にはGメン調査員にも参加してもらい「公取、中企庁からも講師を招くプログラムを考えている」とし、Gメン部隊全体のレベルアップを図る。さらに「今後は倉庫事業者からも情報収集を行うなど国交省内でも体制を整備する。運送事業者から具体的で有益な情報を得られるかがGメン制度の胆になる」と協力を求めた。松本課長は高速道路大口多頻度割引の拡充措置について、「昨年度補正予算を活用し今年度末まで措置をしている。次年度以降は来年度概算要求で事項要求とし、予算編成過程で検討を進める」とし、予算確保に努める。また、13日の全国道路利用者会議理事会で、「ダブル連結トラック、暫定2車線の4車線化、東京湾アクアラインの渋滞対策など利用者目線の意見を多くいただき、これを受けとめ皆さまと連携し取り組む」考えを述べた。意見交換では各会長から大口多頻度割引の実質50%の要望や、Gメン調査員の権限、多重下請構造是正に関する質問などが相次いだ。また、全ト協からは増加傾向にある飲酒運転事故や〝黄金のペットボトル〟について状況を説明し再発防止の徹底を確認した。

18日に開催された協会長会議