引越専、50周年記念式典を挙行

品質にさらなる磨きを

全国引越専門協同組合連合会は16日、「ひっこし専門50周年記念東京大会」を東京・千代田区のホテルニューオータニで開いた。「昭和も平成も令和も次の時代も~親切ていねい安心をずっと」をテーマに次の50年に向けて決意を新たにした。引越専は1974年に東京で設立。10月現在、全国14組合、組合員数118社、センター数131センターの全国ネットワークに拡大し、日本の物流を支える一大組合へ成長を遂げている。あいさつした北澤聡会長は「設立時はオイルショックの時代で日本経済は冷え込み厳しい時。土日の産業貨物がないなか、いかに稼働率を上げるか、引越の新しいビジネスを皆さんで見つけたと聞く。中小でも力を合わせれば大企業に勝てる意気込みでこの組合をつくった。これから私たちが次の50年に繋げるためにも、その気骨を持ってやることが大事」と呼び掛けた。さらに「ハトのマークの一番の売りはやはり品質。価格競争力では勝てないかも知れないが、引越ならハトのマークに任せて安心と思わせることが、これからの私たちの発展へより重要な課題となる。連合会では教育に力を入れており、昨年はオリコンの顧客満足度1位となった。ますます品質に磨きをかけ頑張っていきたい」と決意を述べた。
来賓で小池百合子東京都知事が祝辞を述べ、業界からは鎮目隆雄東京都トラック協会副会長が水野会長の祝辞を代読し、引越専のさらなる発展、期待が聞かれた。式典では歴代会長の紹介で2代目の岩田敏雄トーショーホールディングス会長、3代目の山野英二山神運輸工業社長がそれぞれ振り返りエピソードを交えながら次の飛躍へ激励した。毎年開催する全国大会を今年は創業の地である東京で行い50周年記念式典として行った。2023年度貢献度グランプリ表彰、次年度大会開催地(25年度北海道大会)紹介を行い、その後の祝賀会で50周年を盛大に祝った。