自動運転データ連携、ヤマト運輸、NLJなど4社
新東名で走行実証
ヤマト運輸(長尾裕社長)は19日、ダイナミックマッププラットフォーム(吉村修一社長)、BIPROGY(斉藤昇社長)、NEXT Logistics Japan(NLJ、梅村幸生社長)とともに、自動運転を支援するデータ連携システムを開発したと発表した。25~27日に新東名高速駿河湾沼津SA―浜松SA間で、自動運転トラックの走行実証を行う。新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)公募「産業DXのためのデジタルインフラ整備事業/デジタルライフラインの先行実装に資する基盤に関する研究開発」の取り組み。開発したデータ連携システムで自動運転トラックの安全な走行とスムーズな共同輸送による物流最適化の実現に貢献する。ダイナミックマッププラットフォームは、気象情報や渋滞など道路状況データを車両へ提供可能とするデータ連携システムを、BIPROGYは、シミュレーションを用いたニアミスシーンを情報共有するシステムをそれぞれ開発した。ヤマト運輸とNLJは、自動運転トラックを想定した共同輸送効率化の支援システムを開発。荷物情報やトラックの空き情報など共同輸送に必要なデータを入力し、荷物とトラックの空スペースをマッチングするシステムと、荷主・物流事業者が連携できるAPI を開発した。これらシステムが連携できる環境を構築するとともに、共同輸送時のトレーラーの不正連結や荷受人に扮した不正引き取りなどを抑止するシステムの開発を通じて共同輸送オペレーションのトレーサビリティ管理設計を実施した。走行実証では、同システムによる自動運転トラックの走行安全性、共同輸送の効率化の実現性の検証を行う。自動運転トラックは先進モビリティの「RoAD to the L4」を利用。ドライバーが乗車し、レベル2相当で実施する。