ダブル連結路線5千㌔超に大幅拡充
今秋通達改正、駐車マスも整備
ダブル連結トラックの通行区間が現在の約2050㌔㍍から約5140㌔㍍と大幅に拡充される。15日の社会資本整備審議会道路分科会基本政策部会第22回物流小委員会で承認された。今秋に通達改正し休憩箇所の整備を終え次第許可(走行開始)される。ダブル連結トラックは2019年1月から新東名を中心に本格導入、同年8月にルートを拡充。現在は東北道北上江釣子IC~九州道太宰府ICまで運行可能で、運行台数は今年6月で205台と昨年年6月の67台、昨年12月の149台から大きく増加している。今般、事業者のニーズがあり、高速本線4車線以上で構造上の支障がない区間を踏まえ拡充区間を選定。事前に物流事業者から希望経路、発着地や休憩予定箇所などの情報を収集した。一方、ダブル連結トラックの駐車マスは6月末で95カ所の休憩施設などで237台分が整備済。拡充路線の走行が想定される来年4月以降までに拡充予定の通行区間で26カ所の休憩施設などで優先駐車マスを新たに整備する。以降も物流事業者のニーズや利用状況を踏まえ順次整備する。15日の小委員会では福山通運、ヤマト運輸が取組状況を説明。福通は現在24両で12コースを運行中、23年7月までに20両の増車予定という。ヤマトは21年度実績で稼働数1407(20年度1271)、ドライバーの運転削減時間8611時間(同7748時間)、CО2排出削減量204㌧(同184㌧)と需要度が着実に高まっている。