全ト協 坂本会長3期目が始動
「適正化」と「活性化」を
全日本トラック協会(坂本克己会長)は8日、東京・港区の第一ホテル東京で第222回常任理事会・第192回理事会合同会議を開き副会長の選任案等を承認、坂本会長3期目による新体制をスタートした。坂本会長は「適正化のブレーキと活性化のアクセルにより社会・経済をしっかり担う組織を作りあげる」と意欲を示した。冒頭にあいさつした坂本会長はコロナ禍で足元は厳しいながらも「いずれは終息する。その折には国をあげて社会、経済を活性化することが大事であり、その時こそエッセンシャルワーカーの我われの出番」と主張。これを踏まえ、新たな時代に向け「EVや水素など1つの形にしていく必要がある。国とともに新しい技術開発を進めていく組織をつくる」と展望した。また、日本貨物運送事業協同組合連合会、全国トラック交通共済協同組合連合会との「三位一体の取り組み」や、小規模事業者コロナ時・災害時特別対策委員会の活動など「真面目な事業者の経営の一助になるよう活性化をしっかり進める」ことを強調した。その一方で「公正公平なる正しい競争のもとに適正化というブレーキが必要」とし、ブレーキと活性化のアクセルで社会・経済を支える新たな執行部体制で臨む方向を述べ、協力を求めた。副会長は6月24日通常総会選任の9人(ブロック長)に加え、同日会長指名枠の6人が選任された。田中亮氏(滋賀ト協)、楠木寿嗣氏(香川ト協)、馬渡雅敏氏(佐賀ト協)を再任し、吉田修一氏(神奈川ト協)、山口嘉彦氏(岐阜ト協)、吉野雅山氏(愛知ト協)を新たに選任した。