全自動配送の実現へ、KDDIなど5社

ロボット・自動運転車・ドローンの協調配送実証

KDDI、アイサンテクノロジー、KDDIスマートドローン、KDDI総合研究所、ティアフォーの5社は6日、自動配送ロボット、自動運転車、ドローンの協調配送実証に成功したと発表した。1つの目的(配送)の達成へ、位置情報の定義が異なる3種類のモビリティを連携させる実証に成功したのは国内初。自動配送ロボット、自動運転車、ドローンを協調制御し、各モビリティの合流地点を最適計算する統合配送経路計算技術を開発した。これを活用し、建物内で荷物を受け取った自動配送ロボットと、ドローンを積んだ自動運転車が連携して互いに最適な合流地点へ移動することに成功。また、自動配送ロボットから自動運転車へ荷物を受け渡した後、最適なドローンの離陸地点まで自動運転車が移動し、ドローンが離陸、目的地へ着陸、荷物の配送を完了したことを確認した。各モビリティの協調で物流の労働力不足解決のほか、災害時の山間部への物資配送を効率化できることも確認した。5社は今後、労働力不足が顕在化する2030年を目途に、地域に適したモビリティを組み合わせた全自動の荷物配送サービスの社会実装を目指す。建物内からの配送や都心ビルへの配送は自動配送ロボット、都市部からの大規模な配送は自動運転車、陸上からの輸送が困難な地域ではドローンで配送を行う。

千葉県君津市の中山間地域で実施