内航船を共同発注、センコーＧＨＤ、ＪＲ貨物
災害時代行輸送強化
センコーグループホールディングス（福田泰久社長）とＪＲ貨物（犬飼新社長）は12日、内航船を共同発注し、総トン数４９９トン型貨物船を１隻新造、保有すると発表した。このほど造船契約を締結した。２０２４年春の竣工を予定する。平常時は本船をセンコーの海運グループが運航する。自然災害等が発生し、貨物鉄道のネットワークが寸断された場合には、ＪＲ貨物が実施する災害代行輸送に本船を投入し、各利用運送事業者から引き受けた貨物を輸送する。これにより貨物列車の不通区間をバイパスする輸送サービスを継続することができる。この取り組みを通じ、センコーは重要な輸送モードである貨物鉄道輸送を構成する利用運送事業者の一員として安定輸送に貢献する。ＪＲ貨物は、頻発する自然災害への対策強化に向けて輸送モードの複線化を図り、グループ長期ビジョン２０３０に掲げる「安心・安全な物流サービス」の実現に努める。共同保有比率はセンコーグループ70％、ＪＲ貨物30％。概要は以下の通り。船体寸法＝長さ（垂線間長）70㍍・幅（型） 12・５㍍・深さ（型）７㍍・計画満載喫水（型）＝４０５９㍍／総トン数＝４９９トン／載貨重量トン数＝１６００トン／貨物容積＝２４７６立方㍍（12フィートコンテナ80個積載予定）／搭載貨物＝コンテナ、一般雑貨、バラ貨物、鋼材類他。