就業と生産性分析
交通政策白書 人材確保へ
国土交通省は13日発表した2016年版交通政策白書で、交通事業の就業と生産性を分析し、先進的な民間の取り組みや国の取り組みを概観した。
交通事業の平均年齢は、タクシー運転者で58.9歳、大型トラック運転者で47.3歳などが平均を上回っているほか、女性の割合もトラック、タクシー、バス運転者で2%台にとどまるなど、全産業と比べ低い。
月間労働時間は、やはり自動車運転者を中心に全産業中最も長く、その一方で年間所得額は自動車運転者を中心に全産業を下回る。
このため、とくに自動車運転者の有効求人倍率が高く、労働力不足感が年々強まっている。また、交通事業の労働生産性は、全産業平均の7割程度にとどまり、欧米諸国より低い。