政府が初の過労死白書

運輸業、郵便業 残業月80時間超が38%

政府は7日、過労死等防止対策推進法に基づいて、過労死等の現状や過労死等の防止のために講じた施策の状況を白書として初めて取りまとめ、2016年版「過労死等防止対策白書」を閣議決定した。

過労死等の現状について、メンタルヘルスケアに取り組んでいる事業所は増えてきているが、仕事や職業生活に関する強い不安、悩み、ストレスを感じる労働者の割合が6割を超えている。

脳・心臓疾患に係る支給決定件数では2001年度に300件を超えて以降、200件台後半~300件台で高止まりし、業種別では「運輸業、郵便業」が最多であると指摘している。

また、「過労死ライン」と呼ばれる月80時間を超えて残業している企業の割合では、(1)情報通信(44.4%)(2)学術研究、専門・技術サービス業(40.5%)(3)運輸、郵便業(38.4%)などで長時間労働の是正が課題になっているとしている。

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