相次ぐ増額回答、トラック25春闘

労働環境改善へ前進

2025年トラック春闘は、先行大手の妥結状況からは増額回答が相次いだ。運輸労連の全国単組では妥結した11組合中8組合が賃上げで前年実績を上回った。交通労連トラック部会の特別グループでは、妥結した12組合のうち8組合が増額回答となった。妥結状況は表の通り。運輸労連のうち、全日通は前年の8450円を上回る1万1000円。一時金は年間で要求の5・0カ月に対し、3・1カ月(前年3・2カ月)で妥結した。ヤマト運輸は前年の8775円に対し満額回答の1万5500円。夏季一時金は50万5000円(前年51万円)。トナミ運輸は1万円(前年7500円)で妥結。夏季一時金は38万円(同37万円)。全新潟運輸は1万5500円の要求額を上回る19854円。ロジスティードも2万904円で要求(1万7000円)を上回る。一時金は年間197万6998円で前年比3・6%増となる。全国単組を除いた9ブロック合計では、26日現在で妥結103単組の解決額が平均で単純8272円(前年5737円)、加重1万398円(6726円)。72組合が増額となっている。
交通労連トラック部会では、第一貨物が1万1000円で満額回答。夏季一時金は23万円(前年20万円)で妥結した。西濃運輸は9045円で前年(1万円)を下回った。埼交運・日本梱包運輸倉庫支部は1万円(前年4634円)、臨時給の回答も92万円(同88万円)と前年を上回る。近物レックスは1万209円(前年7499円)で妥結。岡山県貨物運送は8557円(前年1万142円)、夏季一時金は30万円(同26万円)で妥結した。これら特別グループを含む全体では、24日現在で妥結した24組合の賃上げは単純平均7402円(前年5571円)、加重平均8672円(6990円)となる。