石井国交相 スワップボディを視察
ホームロジ 今年度中に倍増計画
ドライバーの確保や長時間労働の改善に効果が期待されるスワップボディコンテナ車両を視察するため4日、石井啓一国交相が導入企業を訪れた。大手家具ニトリホールディングスの物流部門を担うホームロジスティクス(ホームロジ/松浦学社長)の東日本通販センター(川崎市)。荷台とトラックヘッドを着脱する様子やロボットが商品の入出庫を行う積み木型ロボット倉庫(オートストア)などの作業を見て回った。
スワップボディコンテナ車両は現在、トラックヘッド4台、荷台が12台ある。トラックヘッド1台に対し荷台3台を1組として4組が稼働している。
同社では今年度中に2倍に増やし、数年後には約30倍に拡大する方針。近距離輸送のほか、ドライバー不足が深刻な長距離輸送の路線にも導入を進める。中間地点にハブを設け、輸送距離を短縮してドライバーの負担軽減に努める計画だ。
石井国交相は視察後、「輸送と荷役を別々の従業員が担当することができる。ドライバーの拘束時間を短縮、輸送効率が向上するほか、荷役の負担軽減により女性進出も加速できる」などと話し、スワップボディコンテナ車両の導入補助を盛り込んだ2018年度予算の獲得に意欲を見せた。