紙加工品物流改善へアクションプラン
荷量多い品目で23年度までにパレタイズ
紙加工品(衛生用品分野)物流の手荷役をパレット化する方策を検討する研究会がアクションプランを取りまとめた。T11型によるパレタイズの導入や外装サイズの最適化を進める。荷量の多い品目(SKU)については2023年度までにパレタイズの検討・導入を計画する。14日の会合(第3回)でアクションプラン案を示し概ね了承を得ており近く公表する。研究会は国土交通省が事務局となり昨年10月に発足、同分野のメーカー、卸、運送事業者で構成し①T11型を前提に外装サイズを標準化②品目ごとに最適なパレットサイズの暫定的な活用の2テーマで検討を進めた。②については2月に実証実験を行い、0525型の方がT11型より積載効率は向上するが、新たな保管スペースの確保や、積荷・積み替え作業の増加など課題がある。このため、既存設備を活用できるT11型を標準としながら、積載効率の低下を最大限抑えるよう外装サイズの最適化を図る。①については参画企業のほか小売りも含めアンケート、ヒアリングを行い、外装サイズ例算出の考え方と「おむつ」「生理用品」それぞれの外装サイズ例を示した。アクションプランは、主にメーカー・卸売事業者間の物流における手荷役解消へ、構成員が今後取り組む内容を取りまとめたもの。工程表を示し、T11型パレタイズについては〝2024年問題〟を見据え23年度までに荷量の多い品目について検討・導入し、以降その他品目についても検討する。併せて物流の生産性向上を目的に製品設計するDFL(デザインフォーロジスティックス)を踏まえた外装の見直しを進める。引き続き研究会でこれらをフォローアップしながら、サプライチェーン全体の取り組みについては小売事業者も含め検討していく。