自工会次期会長にいすゞ片山氏
「物流・商用領域」が喫緊課題
日本自動車工業会会は22日、来年1月1日付で豊田章男会長(トヨタ自動車会長)が退任し、後任に片山正則副会長(いすゞ自動車会長)が就任する人事を発表した。自工会会長はトヨタ、ホンダ、日産から選出されてきたが、24年問題に直面し「物流・商用領域」が喫緊の課題とし、トラックメーカーのいすゞから初の会長就任となった。同日会見した豊田会長は「物流・商用領域は運行管理やエネルギーマネジメントなど未来へ皆で協力すべきテーマが多く、納期を明確にしやすい特性がある。課題と納期が明確になれば、解決への行動につながり、カーボンニュートラルに向けた将来の取り組みにもつながる」とし、喫緊課題の「物流・商用領域」に一丸で取り組むとの認識を示した。その上で「大型車の世界で豊富な経験を持ついすゞの片山さんに、次期会長をお願いしすることとなった。副会長は、日本のフルラインナップのそれぞれの代表として現副会長6人を継続し、新体制で片山会長をしっかりとサポートしたい」と述べた。片山副会長は「ここ2、3年で注力する課題を7つにまとめた結果、カーボンニュートラル化だけでなく、24年問題に代表されるドライバー不足、物流効率化や運行管理など協調すべき課題が多い商用領域が当面のペースメーカーになるべきとの結論に至り、今回の新体制となった。これらの課題に果敢に立ち向かい、業界をさらに発展させ、社会に貢献していきたい」と抱負を述べた。