輸送量回復も燃料高影響

全ト協7-9月期景況感調査

全日本トラック協会(坂本克己会長)がまとめた、7-9月期の景況感調査結果によると、経済活動の再開で貨物輸送量は改善基調も燃料価格上昇によるコスト増が収益を圧迫し、判断指数は前回(4-6月期)より6・1ポイント悪化のマイナス28・7となった。貨物輸送の回復、燃料上昇の基調は変わらず10-12月期予想は3・5ポイント改善、マイナス25・1にとどまる見通し。7-9月期の一般貨物は、運賃・料金水準がマイナス9・9と前回から4・4ポイント改善、輸送数量もマイナス6・4と1・7ポイント改善した。営業収入(売上高)はマイナス3・5(前回マイナス2・5)、営業利益はマイナス27・0(前回マイナス20・5)に悪化した。宅配貨物は、輸送数量が26・1(前回63・2)に下げたが、運賃・料金水準が13・0と前回から7・7ポイント改善し、営業収入は30・4(前回0)、営業利益は34・8(前回5・3)にそれぞれ改善した。宅配以外の特積貨物は運賃・料金がマイナス5・7と10・0ポイント悪化し、輸送数量も11・4と67・3ポイント悪化。営業収入は8・6(前回68・1)、営業利益は0・0(前回46・8)に悪化した。10-12月期見通しでは、一般貨物が運賃・料金で1・9ポイント改善、輸送数量で0・6ポイントの悪化予想で営業収入・利益とも悪化する。宅配貨物は運賃・料金で8・7ポイント悪化するが、輸送数量は13・0ポイント改善し営業収入・利益とも改善予想。特積貨物は運賃・料金で14・3ポイント、輸送数量で22・9ポイントそれぞれ改善する見通し。