運輸・倉庫2カ月連続プラス
TDB3月景気調査 燃料価格上昇が懸念
帝国データバンク(TDB)が5日発表した3月の景気動向調査によると、運輸・倉庫業界の景気DIは前月比2・2ポイント増の33・9と2カ月連続のプラスとなった。全業界も2・2ポイント増の38・0と2カ月連続増加。緊急事態宣言の解除で経済が徐々に活発化し、今後は下振れリスクを抱えながらも緩やかに上向くと見ている。運輸・倉庫の景気DIは新型コロナによる荷動きの影響が出始めた昨年2月水準(34・0)に近い。各指標では、燃料価格など仕入れ単価DIが58・8(前月54・6)と上昇が続く。直近では昨年1月(60・7)に近い。運賃・料金を示す販売単価DIは49・1(同48・3)だった。雇用過不足DIは正社員56・7(同55・8)、非正社員52・8(前月51・7)とやや高まりを見せている。運輸・倉庫業の景気DI見通しは、3カ月後36・9、6カ月後40・4、1年後45・0となっている。