運輸・倉庫3カ月ぶりプラス
TDB2月調査 製造業回復も業種で温度差
帝国データバンク(TDB)が3日発表した2月の景気動向調査によると、運輸・倉庫業界の景気DIは前月比1・7ポイント増の31・7と3カ月ぶりのプラスとなった。全業界の景気DIも1・9ポイント増の35・8と3カ月ぶりのプラス。半導体関連や電子部品などの製造業を中心に持ち直しの動き。新型コロナウイルスワクチンの接種が始まったことで経済活動もプラスに動き、2月の改善幅も当初想定を上回ったとしている。今後は感染状況に伴う下振れリスクを抱えながらも、春以降、緩やかに上向くと見ている。運輸・倉庫業界は軽油など燃料費の上昇がマイナス材料だが、宅配のほか貨物の荷動き全般で前月より改善している。各指標では、燃料価格など仕入れ単価DIが54・6(前月52・9)に上昇し、運賃・料金を示す販売単価DIは48・3(同48・7)だった。雇用過不足DIは正社員55・8(同55・4)、非正社員51・7(前月52・1)だった。運輸・倉庫業の景気DI見通しは、3カ月後35・7、6カ月後40・1、1年後45・1となっており、こちらは前月調査と比べ2-3ポイント増えている。