道路貨物が11年連続の最多認定
19年度労災補償状況
厚生労働省が公表した2019年度の過労死などによる労災補償状況によると、前年度に引き続きトラック運送事業の支給決定件数が最多だったことが分かった。脳・心臓疾患といった過労死につながることの多い業種(中分類)として11年連続の最多認定となった。2019年度の過労死等に関する請求件数は、前年度比299件増の2996件。残業など過重な仕事が原因で発症の脳・心臓疾患による労働災害申請件数は前年度より59件増の936件で、直近5年では最も多い。うち2割の197件を運輸業・郵便業が占め、職業別での労災認定は道路貨物運送業が61件と最多だった。前年度の83件に比べると大きく減少したが、今回ワースト2位の、その他の事業サービス業の15件と比べると4倍の多さで突出していることが分かる。