陸運の死者数減 100人以下も

昨年1~11月で72人

厚生労働省がこのほど発表した昨年1月~11月までの労働災害発生状況の速報値によると、陸上貨物運送事業の死亡災害者数は前年同期比10%(8人)減の72人であることが分かった。近年最も少ない値で推移していることから年間100人を下回る可能性が高くなってきた。過去100人を下回ったのは99人だった2016年のみ。死亡者数減少の大きな要因は「交通事故(道路)」が減っているからだ。昨年は全体の4割強を占めていたが、今年は前年に比べ11人減少の25人と約35%に割合が少なくなっている。そのほか「崩壊・倒壊」が2人減の3人、「転倒」「激突」「飛来・落下」はいずれも前年に比べ1人減少した。一方で「はさまれ・巻き込まれ」が5人増の12人、「墜落・転落」は3人増の17人だった。