500人超経営者集う 全ト協青年部会全国大会

一致団結し盛り上げ

全日本トラック協会青年部会の全国大会が17日に東京・新宿区の京王プラザホテルで開かれた。「NextOne~想いをひとつに未来へはしる~」をテーマに全国から500人以上の青年経営者が集まり一致団結してこの難局を乗り越えることを確認した。開会あいさつで金井健蔵青年部会長は、標準的な運賃の届出、ホワイト物流推進運動の自主行動宣言、働きやすい職場認証制度の取得、デジタル化に向けた勉強会などへの積極的な参加の4点を重点に「全国各地で課題解決へ一歩ずつだが着実に進んでおり継続的に取り組む」と述べた。その上で「青年部会は今年で10年目。先輩が築いた思いを受け継ぎ、厳しい環境に立ち向かい、運送業界の明るい未来に走っていく。令和5年度はコロナ禍前のように活発な活動ができる。一致団結し青年部から運送業界を盛り上げよう」と呼びかけた。あいさつした吉野雅山全日本トラック協会副会長は「産業界、社会が変革しようとしている。全ト協では事業者支援を継続するが、それだけでは生き残れない。青年部の皆さんがイノベーションを起こし、業界に新しい輸送の仕組みを作り、発信してほしい」と望んだ。鈴木憲和衆議院議員自民党青年局長、小熊弘明国交省自動車局貨物課長が来賓あいさつし「それぞれが抱える課題を、1つひとつ手を携え解決したい。地方、地域の声を吸い上げる」(鈴木局長)、「適正な運賃収受の下支えとなる環境整備でドライバーの労働環境を改善し、安定的持続的な物流確保に取り組む」(小熊課長)など激励、青年部会への期待を示した。大会はウェブ併用で開催。「青年経営者等による先進的な事業取組に対する顕彰」授与式を行い、金賞の柘運送(思いやり運転とYouTubeで事故撲滅)、銀賞の秋田県トラック協会青年部会(物流ふれ合い教室)が事業発表を行った。青年部会活動、整備実習用トラック活用状況の報告などの後、交流会を行い活発に意見交換した。