EC需要拡大取り込む 宅配各社20年度実績
ヤマト過去最多21億個
EC市場の拡大により宅配大手の2020年度取扱い個数は前年を大きく上回った。ヤマト運輸は前年度比16・5%増の約21億個と過去最多を更新。SGホールディングスは6・5%増の約14億個。日本郵便の「ゆうパック」は2月までの11カ月累計で10億個を超えており過去最多の19年度実績を上回っている。ヤマト運輸は3月の実績が宅配便4商品(宅急便・宅急便コンパクト・EAZY・ネコポス)の取扱個数で前年同月比21・6%増。20年度単月では1月(22・9%増)に次ぐ。これにより20年度累計では4商品合計で前年度比16・5%増の20億9699万3625個。ネコポスが70・0%増の2億9331万7124個、ネコポスを除く3商品も10・8%増の18億367万6501個と2ケタ増だった。SGホールディングスは、デリバリー事業の3月取扱個数実績(速報値)が前年同月比12・7%増で20年度単月では6月(14・1%増)に次ぐ高い伸び。これにより20年度累計では14億100万個。算出方法の変更などで単純に過去年度との比較はできないが、同算出の前年度比では6・5%増となる。第3四半期発表時の予想(13億9400万個)も上回った。日本郵便のゆうパックは2月までの11カ月累計で10億161万7千個(前年同期比13・1%増)、うち、ゆうパケットが4億5715万5千個(同18・6%増)。年間累計では民営化以来過去最多だった19年度の9億7445万7000個を既に上回っている。