海コン安全確保へ2案
国交省、検討会議では異論相次ぐ
国土交通省は14日、国際海上コンテナの陸上輸送における安全対策検討会議の第2回会合を開き、海コン輸送の安全を担保するための新法の法案2案を提示した。いずれも荷主や海貨事業者などの関係者にコンテナ内容の情報書面(重量や積み付け状況等)交付や伝達を義務付け、違反した場合には罰則を科す。とくにA案では、コンテナ内容の情報書面が交付されない場合にはトラック事業者の運送を禁止するとしている。
この法案2案について、出席した委員からは「横転事故の原因は速度超過やロック不良、ハンドル操作遅れなどであり、原因と対策が一致していない」、「港が大混乱に陥り、国際競争力が低下する」などとする異論が相次いだ。一方、一部の委員から「せめて情報伝達程度は義務付けるべきでは」と法規制に一定の理解を示す意見も出された模様。