大口割引 来年3月で廃止

高速料金上限制 中・大型5千円、特大1万円

 前原国土交通相は9日、今年6月から試行的に実施する高速道路の新たな料金割引を発表した。車種別の上限料金制で、中型車と大型車は上限5000円、特大車は1万円とし、平日と休日の全時間帯で現金とETCの区別なく適用する。既存の割引制度は原則廃止し、激変緩和措置がとられる大口・多頻度割引も来年3月で廃止する。首都高速・阪神高速も年末あるいは年始から距離別上限制が導入され、長距離利用の大型車は1400円から1800円に値上げとなる。民主党の高速道路無料化政策は、物流コストの低減が目的の1つとされているが、新たな料金制度により、来年4月以降物流コストが上昇する懸念もある。

前原国交相 上限料金制