トラック最低台数 国交省が引き上げ検討
小規模化が法令違反招く ビジョン検討委で適正規模探る
国土交通省が、トラック運送事業の参入規制で、現在5台以上と定められている最低保有台数を引き上げる方向で検討に入ったことが、4日までの関係者への取材で明らかになった。トラック運送事業は、規制緩和により小規模事業者が増加し、下請取引の多層化が進展しているが、同省ではこうした業界構造の変化が過当競争を激化させ、社会保険にさえ加入しないような法令違反事業者の増大を招いている点を重視。社会にとって必要な安全、環境への投資が行われていない可能性があるため、小規模化の進展に歯止めをかける必要があると判断した模様だ。
国交省に設置された将来ビジョン検討会で、今後適正な事業規模を探るものと見られる。