景気回復に踊り場感

4~6月 出荷プラスも景況悪化

 荷主企業の国内出荷量荷動き指数は2ケタのプラスだが、トラック運送業界の景況感は4四半期連続の改善がストップ——日通総研と全ト協の4~6月期調査結果で、明暗が分かれた。ただ、日通総研では「景気は踊り場に差し掛かりそうな雰囲気。指数はあくまでもプラスだが、これからも伸びるかは別問題」(佐藤信洋主査)と慎重な見方をしている。


 荷主企業約千社が回答した、日通総研の企業物流短期動向調査(物流短観)によると、4~6月の国内向け出荷量荷動き指数は前期比8ポイント上昇し、プラス14となった。7~9月見通しでもプラス13と2ケタのプラスを維持するが、増勢は鈍化する。

 一方、全日本トラック協会がまとめた4~6月の景況感調査によると、業界の景況感判断指標はマイナス50となり、前期の同46から小幅悪化し、4四半期続いた改善傾向がストップした。

トラック景況感の推移