金融危機前の9割回復
日通国際事業本部 4~6月、30%の増収に
日本通運(川合正矩社長)は3日、国際事業本部の第1四半期(4~6月)売上高が前年同期比29・6%増の1262億4900万円だったと発表した。前々年同期比では88・1%とおよそ9割まで回復。航空事業部、海運事業部、海外会社の3つのセグメントのうち最も回復が顕著なのが海外会社で、前年同期比37・8%増、前々年同期比では4・7%減の593億4100万円とほぼ金融危機以前の水準に戻している。ただし海外会社の次期見通しについて「2けたの伸びを示した市場での拡大は、アジア以外は慎重に見極める必要がある」(伊藤康生副社長)と述べ、順調に回復しつつも現段階ではアジアの内需に尽きるとの認識を示した。