「小規模ほど劣悪」は共有

国交省最低台数WG　慎重意見も

　国土交通省のトラック産業に関する将来ビジョン検討会に設置された最低車両台数・適正運賃収受ワーキンググループ（座長＝野尻俊明流通経済大学教授）が７日、昨年10月以来５ヵ月ぶりに開かれ、トラック事業への参入時に適用される最低車両台数基準の引き上げについて議論を行った。
　会議には、国土交通省が行っていた実態調査結果などが示され、小規模事業者ほど法令順守や安全確保、労働条件面などで劣悪な傾向にある点について委員の間で認識が共有されたが、この結果を最低車両台数の引き上げにつなげるか否かについては慎重意見もあり、データを再整理して引き続き議論していくことになった。

小規模事業者ほど法令順守や安全確保面などで劣悪な傾向にある点は委員間で認識が共有された