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日本流通新聞2月9日付紙面から

社説:依然強い運賃上昇圧力

 荷動きが低迷している。日通総合研究所がまとめた企業物流短期動向調査(物流短観)によると、製造業や卸売業などの国内向け出荷量の動向は、「荷動き指数」の2014年10‐12月実績(見込み)がマイナス4、2015年1‐3月はマイナス9と悪化する見通しだ。
 物流短観は、荷主企業の物流担当者に物流動向を直接回答してもらうアンケート調査。製造業、卸売業の足もとの出荷状況など、主要2500事業所を対象として四半期ベースで実施している。
 2015年1‐3月見通しでは、鉄鋼・非鉄や食料品・飲料など4業種がマイナスに沈み、木材・家具など11業種で悪化が見込まれている。製造業と卸売業の15業種のうち、荷動き指数がプラスの業種は一般機械と精密機械の2業種にとどまり、残り13業種はマイナスになるとの予想だ。
 ただ、運賃・料金の動向はトラック、鉄道コンテナ、内航コンテナ、国内航空、倉庫など全機関で「動向指数」がプラスとなる見込みである。とくに一般トラック、特別積合せトラックでは、運賃の上昇圧力は依然として強いという。
 こうした傾向は、大手物流企業の2014年4‐12月期(第3四半期)決算にも表れている。
 ヤマトホールディングスによると、2014年4‐12月期の宅急便取扱個数は前年同期比1.9%減で、直近の10‐12月3カ月間の取扱個数は3.7%減だった。個人消費の低迷に加え、一部荷物の他社への流出も影響したという。
 一方、4‐12月期の宅急便単価は595円、前年同期比4.7%(21円)の上昇で、宅急便収入は増収となっている。第2四半期(7‐9月期)までに、ほぼ全ての顧客に「適正料金収受の声掛け」を終了し、リテール市場で約80%、法人市場で約50%の顧客と交渉が成立している。
 日本通運の4-12月期連結決算はM&Aで売上を増やし、主力の国内トラック輸送は運賃改定効果で利益を伸ばした。また、鉄道取扱や倉庫を合わせた複合事業も増益幅の拡大を図っている。海外会社は米国をはじめ、欧州、東アジアが好調だ。
 日立物流は国内での大型新規案件の稼働させたほか、国際物流では小売、家電、自動車関連などの新規案件に加え、海外でのM&A効果もあって増収増益となった。センコーも運賃・料金改正やM&A効果で増収増益を確保した。
 荷動きは低迷の見通しだが、荷主企業物流担当者の感触では、トラック運賃・料金の上昇圧力は依然強い。追い風が吹くなか、強気で臨みたい。

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