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日本流通新聞4月11日付紙面から

社説:キーワードはグローバル、挑戦

新年度に入り、企業各社では入社式が行われ、物流企業の各社トップも新入社員に訓示を行った。

訓示では、物流業界の現状について、「ドライバー不足の深刻化に伴う外注費の上昇、業務・資本提携やM&Aなど生き残りをかけた業界再編成の動きも活発」との説明があったほか、「社会的なインフラで、大きな責任を持つ」と物流業の役割の重要性を強調するトップもいた。

新たな中期経営計画をスタートさせる企業、同じく2年目を迎える企業、計画最終年度を迎える企業のいずれも、新入社員とともに2016年度を「節目」「転機」「挑戦」の年として位置づけ、取り組んでいく考えを示した。

具体的には、「グローバル」「自主性・自立性」「変化への対応」「チャレンジスピリッツ」「興味と好奇心」「コミュニケーション」「イノベーション」などのキーワードを盛り込み、目標に向かっての挑戦を呼びかけている。

「グローバル」について、業界の現状を「大変革のただ中にある」と分析したトップは「国内のみならず海外、とりわけアジアでの激しい競争に打ち勝っていかなくてはならない」と、自社の戦略を熱く語った。

顧客の企業活動はグローバル化が進展し、サプライチェーンも大規模・複雑化するなかで、その全体像を把握したうえで最適な物流サービスを、スピード感をもって実現することが求められているという。

海外企業の買収によって「欧米系の巨大企業と戦っていくために基盤を作る下地ができた」と語ったトップは、新入社員に「経営計画への参画意識」と「国際感覚」を求めた。

「節目」では、2019年に創業100周年を迎える企業トップが、(1)自社グループの歴史は自社イノベーションの歴史(2)創業100周年、その先のめざす姿「経営計画2019」----など、グローバルに活躍する企業のビジョンを示した。また、今年70周年を迎える企業のトップは「使命」「経営理念」「基本理念」を説明し、「絶えず環境変化に対応していかないと企業の存続は危ぶまれる」と指摘した。

自社の基本は「現場」であり「安全はすべてに優先する」——と、訓示したトップは「あらゆることに興味と好奇心を持て」と呼びかけた。

望まれる社員像として、会社の方針を理解し「自ら考え判断して行動」し、「他人の意見を聞きつつ、自己の主張をしっかり言える」自主性・自律性をあげるトップが多い。

新入社員には、失敗を恐れることなく、「グローバル」に「挑戦」してほしい。

 

 

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